マグネットシートとは、薄いマグネット素材に磁力を施した着磁シートのことです。
その特徴や利点をご覧ください。
マグネットシートの素材
マグネットシートの主素材はフェライト(酸化鉄)です。 フェライトだけではシート状にならない為、接着剤の役目をする樹脂(バインダー)として 塩素化ポリエチレンを混入しています。
出来上がったシートを磁化する(磁力を入れる)ことで、シートが着磁化してマグネットシートになります。
フェライトには等方性と異方性の2種類の粒子があります。
どの方向からも等しく磁化させる
等方性粒子からは等方性マグネットシート、一方向にのみ磁化される異方性粒子からは、異方性マグネットシートができ上がります。
着磁の種類(磁力の方向)
片面多極着磁
片面にだけN極S極の多極着磁を施したもので、通常のマグネットシートはほとんどがこのタイプです。
両面多極着磁
表裏両面にN極S極の多極着磁を施したもので、表面、裏面とも吸着させたい時に用います。
両面マグネットシート1m/m厚、スージックがこのタイプです。
両面着磁
表裏それぞれにN極S極の着磁を施したもので、通常のマグネットシートではあまり使用しません。
マグネットシートの強さ
マグネットシートの強さを 表す基準として
「吸着力」 と 「表面磁束密度(ガウスという表現がよく使われる)」 があります。
- 「吸着力」とは
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吸着板(スチール製)とマグネットシートをピタッと隙間なく吸着させた際、引き離すのに 必要な力のことでロードセルという機械で測定します。
当サイトでは、gf/cm2(平方センチ)(1cm2当たりのg数での力)で表示しています。
- 「表面磁束密度」とは
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1cm2当たりの磁束の数(磁力線の本数)のことで、例えば、100ガウスは1cm2に100本の磁束がある という意味でガウスメーターという機械で測定します。
では、実際に車や冷蔵庫やスチール棚などに マグネットシートを貼った時の強い弱いは、どちらの基準を参考にすればよいか、ということになりますが、当サイトでは、どちらかといわれると「吸着力」のほうを目安にしています。
ただし、あくまでも目安です。何故なら、実際の車や冷蔵庫、スチール棚などのスチール製品は、必ずしも平滑ではなく微妙にカーブしていたり、凹凸があったりするからです。実験室での測定値は完全な平滑面での数値ですので、どうしてもずれが生じます
当サイトではマグネットシートの強い、弱いのお問い合わせ時には、マグネットシートを貼り合わせる環境(状況、条件)を お聞きした上で、一番ふさわしいと思われるサンプルをお送りし、実際に試していただくようにしています。
人間の感覚が一番確かで、信頼できると考えているからです。
マグネットシートを使うことの利点!
マグネットシートは、オフィスや学校等の文具・教材としてはもちろん、販促商品として高いPR効果を発揮する利点があります。
- 露出度が高い
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マグネットシートは、デスク周りや冷蔵庫等に貼られ、目に付く頻度が高く、PR効果に優れています。
また、社用車のボンネットやドア等へ貼れば、走る広告塔として活躍。ペイントと違い、簡単に変更できるのもメリットです。 - 低コスト
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マグネットシートは、低コストで製造できるので、大量に配布することができます。 また、かさばらないので粗品としてDM同封すれば、開封率のアップにつながります。
- 印象度が高い
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マグネットシートは、それほど見慣れていないので印象に残り、高いPR効果が得られます。
- 保有期間が長い
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マグネットシートは、メモ留め等に使える実用品なので、捨てられる可能性が低く、長期間保有してもらえます。
- 利便性に優れる
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マグネットシートは、名刺のようにたくさんの中から探す手間がなく、いざ電話しようというとき、すぐに手にできます。